「クマがシカを食べている」「立ち去らない」住宅街に隣接する場所に居座るオスの“問題個体”体長約1.3m推定3歳をハンターが駆除 札幌市南区
2025年05月12日(月) 08時48分 更新

11日午後、札幌市南区藤野で、シカをくわえて引きずるヒグマ1頭が目撃されました。札幌市は、このクマを「問題個体」と判断し、駆除しました。
警察によりますと、11日午後0時50分ごろ、札幌市南区藤野で車で通りかかった人から「クマがシカを引きずっている」と通報がありました。
その2時間半後にも、近くに住む別の住民から「クマがシカを食べている」「クマがまだ立ち去らない」と警察に通報があり、警察は札幌市に連絡しました。
札幌市は、現場に居座るヒグマを確認し、午後6時10分ごろハンターがクマを駆除しました。
クマは体長が約1.3メートル、体高が約80センチ、体重133.5キロのオスで、3歳と推定されています。
札幌市などによりますと、ヒグマが目撃された場所は、国道230号線から南に約3キロほど離れていて、住宅街や霊園が隣接しています。
駆除について札幌市は、ヒグマへの基本対応方針を定めた「さっぽろヒグマ基本計画2023」にのっとり、ヒグマが目撃された場所が市街地に隣接し、畑や果樹園が点在する「市街地周辺ゾーン」内で、人に目撃されたあとも長時間同じ場所にとどまり、近づいても逃げる様子が見られないことから、「レベル2」の問題個体と判断し、駆除を決めたということです。北海道島牧村に出没したクマ(資料)
札幌市南区に出没したクマ(資料)
北海道根室市に出没したクマ(資料)
札幌市東区に出没したクマ(資料)