【JR北海道】新・観光列車「赤い星」「青い星」 全車両に展望室、個室やラウンジ 1990年代からJR学園都市線で活躍した「キハ143形」を改造
2025年08月04日(月) 16時26分 更新
JR学園都市線などで「通勤通学用」として活躍した普通列車が、豪華な観光列車に生まれ変わります。
その名も「スタートレイン計画」苦しい経営が続くJR北海道の新たな「スター」になれるでしょうか。
情熱的な真っ赤な車体。
北海道開拓のシンボル「赤い五稜星」のエンブレムが誇らしげです。
高級感あふれるブルーの列車は、北海道の美瑛町の「青い池」や富良野市の「ラベンダー」をイメージしています。
JR北海道鉄道事業本部 川戸俊美 副本部長
「この列車でしか体験できないことを一緒に想像していき、生涯心に残る鉄道の旅を提供していく」
「赤い星」「青い星」と名づけられたJR北海道の新たな観光列車。
実は「新車」ではありません。
1990年代から主に学園都市線で活躍した「キハ143形」と呼ばれる普通列車を改造しているのです。
片山侑樹 記者
「JR北海道の新たな観光列車は、この苗穂工場で車両の改造が行われています」
利用者の減少で苦しい経営が続くJR北海道は、新たな観光列車の開発にかかる費用を抑える一方で、これらの観光列車を赤字が続く区間、いわゆる「黄色線区」に投入し、少しでも観光需要を掘り起こしたい考えです。
デザインは、全国の名列車を手がけた水戸岡鋭治氏が担当。
「赤い星」は、個室やラウンジを備え、食事も楽しめるラグジュアリーな列車で釧網線や石北線を走ります。
「青い星」は、4人掛けのボックス席で、すべての車両に展望室があり、主に富良野線の運行が想定されています。
JR北海道 鉄道事業本部 川戸俊美 副本部長
「地域の魅力を発信するような形でぜひ取り組ませていただきたい」
JR北海道の未来を明るく照らす期待の“星”となるか。
「赤い星」は2027年2月、「青い星」は2027年6月にデビューする予定です。