YOSHIKIさんが北海道余市町のブドウでワインづくりへ 「ドメーヌ・タカヒコ」設立の曽我貴彦さんとコラボ
2025年05月30日(金) 16時51分 更新

そのワインは「紅」色になるのでしょうか。
X JAPANのメンバーで、世界で活動する音楽家、YOSHIKIさんが、北海道余市町でワインのためのブドウづくりをスタート
しました。
遠くに日本海が見える余市町のワイナリー。
ぶどうの若葉が芽吹く畑の一角から、バギーに乗って現れたのはX JAPANのメンバーYOSHIKIさんです。
100万円の“V”VIP席が完売するというディナーショー。
テーブルに添えられたのは、YOSHIKIさん自身が好む味わいやフレーバーをブレンドしたワイン「Y by YOSHIKI」です。
このワインは、これまでYOSHIKIさんが活動拠点を置くアメリカ・カリフォルニアのワイナリーでつくられてきました。
それを、今度は余市町でつくろうというのです。
三國谷浩司 記者
「いま余市町のワイナリーに苗を植えました。余市の土に触れる瞬間です」
YOSHIKIさんがワインのプロデュースを日本国内で手掛けるのは初めてのこと。
YOSHIKIさん
「(曽我)貴彦さんのワインに出会ったとき、とてつもない衝撃を受けまして、すごいクオリティのワインが出てきている、ぜひ自分も何かコラボレーションできればという、素晴らしい芸術がここ(余市町)に。極上のブドウというのはいかにいい土壌かで(決まる)。ここがすごい可能性を持った場所だということをここに来て実感しました」
監修するのは、余市町にワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」を設立した曽我貴彦さんです。
曽我さんは、化学肥料に頼らないワイン造りにこだわり、日本だけでなく海外のワイン愛好家からも高く評価されています。
ドメーヌ・タカヒコ 曽我貴彦 代表
「北海道・余市のワイン、ブドウは世界と十分勝負ができますので、世界と勝負するうえにおいてもYOSHIKIさんの力を借りていきたい」
余市町内の丘陵地帯に広がる約4000平方メートルの畑に「ピノ・ノワール」という品種のブドウの苗木が1191本植えられます。
記者
「音楽とワインの共通点はあると思いますか?」
YOSHIKIさん
「すごくあると思います。味覚というのも大事な要素で、聴覚、音楽ですよね。そういった意味で(音楽とワインは)非常につながっているものだと思う」
この畑でとれたブドウでワインを楽しめるようになるのは、5年後の見通しです。
余市町が選ばれたことについて、齊藤啓輔町長は「ワインで地方を創生するという戦略の元でプロジェクトが動き出した。今後は世界的なアーティストYOSHIKIさんによって広がりが出てくるので、余市が名醸地として、さらに素晴らしい産地になることを期待しています」とコメントしています。
余市町の自然に育まれたブドウからは、どんな味わいのワインが誕生するのでしょうか。