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需要高まる「ペットツーリズム」 犬が遊べるドックラン併設の「道の駅」や飲食店が続々登場 【日本初】犬専用の足湯があるドックランも

2025年06月27日(金) 16時06分 更新

ペットを飼われているみなさんは、一緒にお出かけしていますか?

4月に北海道白糠町にオープンした道の駅「しらぬか 恋問館」



地元グルメや大きな滑り台のほかにも、訪れた人に好評なのが、リードを外して自由に犬を遊ばせられる「ドッグラン」です。

愛犬家の男性
「気持ちよさそうに走っているので、連れてきてよかった」



愛犬家の女性
「ドッグランがないと(道の駅に)寄らない感じ」



道内の道の駅にドッグランが続々と誕生しているワケを取材しました。

道の駅「しらぬか恋問館」のドッグランは、小型犬と大型犬の2つのスペースがあり、犬用の水場も用意されていて、なんと利用は無料!

まだオープンから2か月ですが、多い時には20匹以上の犬が集まります。

道の駅「しらぬか 恋問館」小松加恵 副支配人
「海に面しているので涼しいのがアピールポイントです。犬がいる人は一緒に旅することが多いので、一緒に休憩できればということで併設しています」



山形県のご夫婦は、愛犬と一緒に、車で道内を旅行中です。

山形県からの旅行客
「ワンちゃんファーストだから、ドッグランがあるところをスマホで検索して来る」

一方、こちらは音更町にある道の駅「ガーデンスパ 十勝川温泉」です。

ドライブの疲れをいやす足湯が人気です。

3年前にできたドッグランにもその癒やしが…。

愛犬家の女性
「足湯があるドッグランが珍しいのと、3匹が自由に遊べる空間ということで、2024年から来ている」



ドッグランに犬専用の足湯があるのは、日本初だということです。

道の駅ガーデンスパ 十勝川温泉 山本直美さん
「植物性由来のモール温泉なので、足湯がワンちゃんの肉球にとても優しくなっていると思う」



このドッグランは1時間500円の有料で、予防接種済みの証明書が必要です。

道の駅の近くには、犬と一緒に泊まれる温泉ホテルもあり、宿泊者がドッグランを訪れることも多いということです。

なぜ道の駅にドッグランが増えているのか?日本愛玩動物協会に聞きました。

日本愛玩動物協会 東海林克彦会長
「犬と一緒に旅行したい人は、どうしても車で移動する人が多い。そうなると、1時間おきぐらいに外気にあてたり、水を飲ませたり、それに対応する形で、道の駅側もサービス向上策として、ドッグランの建設を始めたと思います」



ドッグランはこんな場所にも。

2024年、北広島市にオープンしたジェラートとピザの店「アルトラーチェ」。

隣にはアウトドアショップもあります。

高橋伸幸記者
「きょうは、わが家の愛犬、『プリン・ア・ラ・モードちゃん』を連れてきました。こちらには食事や買い物に来た人が無料で利用できるドッグランがあり、愛犬家に人気なんです」

1000平方メートルの広いドッグランでは、犬たちがのびのびと遊んでいます。

愛犬家の女性
「(犬は)家族だと思っている。一緒に行ける場所が増えると、愛犬家としてはうれしいです」

店舗のテラス席には、リードをつなぐポールと犬専用のチェアを用意。

犬を連れてきた人も、ゆっくりジェラートやピザなどの食事を味わえます。

愛犬家の女性
「(犬は)留守番をわりとさせちゃうので、こういう店があるといい」


「一緒に来れるから『マル』も楽しいし、みんなも楽しいから」

無料のドッグランが、店に集客効果をもたらしています。

アルトラーチェ北広島店 葛西温美店長
「ワンちゃん連れの間で口コミ広がって、その方たちがジェラートを食べに来るのが多いので、店にもいい影響がでている」



ペットとレジャーや旅行にでかける「ペットツーリズム」は、今後さらに広がるといいます。

日本愛玩動物協会 東海林克彦会長
「観光需要を伸ばす意味でも、売り上げを伸ばす意味でも、ペットツーリズムに着目して、観光地はサービスの向上を図っていく必要があると思います」

■需要が高まる「ペットツーリズム」

日本愛玩動物協会の東海林会長によりますと、ペットツーリズムを観光地が受け入れていくためには、ペットとホテルに泊まれるだけでなく、観光地全体で食事や観光ができる「点から面」の取り組みが必要だといいます。

北海道ニュース24