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【クマ駆除】市街地での発砲が市町村判断で可能に 9月からの実施に向けて“猟銃発砲”訓練 猟友会は身分保障が十分ではない場合、拒否も検討

2025年08月21日(木) 20時30分 更新

北海道福島町の住宅街で、男性がクマに襲われ死亡した事故は記憶に新しいところですが、9月から市町村の判断で、市街地でも猟銃の発砲が可能になるのを前に、北海道北部の下川町で訓練が行われました。

下川町の河川敷に集まったのは、国や町の担当者のほか警察やハンターなど約30人です。

訓練の想定は、市街地に近い河川敷にクマが出没。



警察官が付近の道路を通行止めにして、ハンターがクマを駆除するまでの手順を確認しました。

現在、市街地での猟銃の発砲は、緊急性の高い場合のみ、警察の許可を得て例外的に行います。



しかし、改正法の施行で、9月からは市町村の判断で発砲が可能になるのです。



訓練に参加したハンター
「行政から依頼があったら、そっぽ向くわけにはいかないから、行ってみてその時に打てる場所であれば」



こうした中、北海道猟友会は、猟銃の発砲で万一、人身事故が起きた場合のハンターの身分保障について、国に説明を求めています。



北海道猟友会・齋藤哲嗣 専務理事
「例えば、自分がけがしたときにどうなるのかとか、あるいは銃が跳弾した時にどうなるのかということの具体的な説明がされていない」



北海道猟友会は身分保障が十分でない場合は、発砲要請を拒否することも検討していて、クマ被害の防止とともにハンターの不安を払拭する体制づくりが急がれています。

北海道ニュース24