【速報】脱落タイヤ直撃で女児重体 車運転の51歳男に懲役3年執行猶予5年、所有者の51歳の男に罰金20万円の有罪判決 札幌地裁
2025年04月24日(木) 10時37分 更新

2023年10月、札幌市西区で不正に改造された車から脱落したタイヤが、当時4歳の女の子を直撃し、女の子が重体となっている事故の裁判で、札幌地方裁判所は24日、車を運転していた男に対し懲役3年執行猶予5年、車の所有者の男に対し、罰金20万円の有罪判決を言い渡しました。不正に改造された車(2023年10月 札幌市西区)
札幌市西区の若本豊嗣被告(51)は、2023年10月、不正に改造された田中正満被告(51)が所有する軽乗用車を運転中、脱落したタイヤが当時4歳の女の子を直撃し、女の子に頚髄損傷などの重傷を負わせた過失運転傷害などの罪に問われています。24日の札幌地裁
若本豊嗣被告(51)に懲役3年執行猶予5年の判決(24日 札幌地裁)
24日午前、札幌地裁は、「2人が行った車の改造は事故の危険性を高めるもので非常に悪質だが、若本が行った作業としてはタイヤをホイールに装着して渡したのみ、改造の中核になったとは言えない」と指摘。一方で「被害者に対し入院費用200万円を払っているほか、過ちを認めて再び運転しないなど反省をしている」などとして、若本被告に対し、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡しました。田中正満被告(51)に罰金20万円の判決(24日 札幌地裁)
また基準に合わないタイヤを装着するなど車を不正に改造したとして、道路運送車両法違反の罪に問われている田中被告に対し、札幌地裁は、罰金20万円(求刑罰金20万円)を言い渡しました。タイヤが脱落した改造車(2023年10月 札幌市西区)
女の子は、現在も意識不明の重体です。
女の子の父親は、2025年1月の初公判後の会見で「事故の原因は単なる整備不良であるという言葉で済ませたくない」と話し、車の所有者である田中被告が、過失運転傷害の共犯として起訴されなかったことに「自分の無責任な趣味で人の人生を奪っておいて、その程度の責任しか問われないのは間違っている」などと話していました。