猛暑日に迫る暑さで北海道では19人が熱中症疑いで搬送 約1500℃の現場ではスポーツドリンクのサーバーや「空調服」で従業員が身を守る
2025年06月25日(水) 15時51分 更新
うだるような暑さになりました。25日午後4時までの北海道内の最高気温は、北見市で34.9℃、オホーツクの滝上町で34.4℃など、道内94の観測地点で「真夏日」になりました。
北見市民
「公園に涼みに来た。森の日陰が涼しい」
札幌市では午後2時すぎに33.1℃を記録しました。
水遊びをする女の子
「あつ~い。(暑い中で水遊びどう?)楽しい」
大西結衣記者
「気温が30℃を超え日差しが暑くなっています。噴水に足をつけると、すごく気持ちがいいです」
札幌市民
「家にいると暑くて(子どもが)ぐずるので、今は涼しいと思う。首に着けるものやひんやりするものを身につける」
札幌市民
「水遊び場に行って(子どもと)遊ぼうと思う」
32.7℃を記録した帯広市の公園では、木陰のコースを選んでパークゴルフを楽しむ市民も。
帯広市民
「(首に扇風機つけている?)はい。呼吸がすごく楽になる」
「すごく暑い!生きているのが大変だ。(そんなときにパークゴルフ?)少しでも長生きしようとして歩いている」
この暑さで、札幌市や帯広市などで少なくとも19人(25日18時時点)が熱中症とみられる症状で病院に運ばれました。
一方、灼熱の現場も。
高橋智也記者
「高温で熱せられた鉄が型に流し込まれていきます。5メートルほど離れているのですがここまで熱風が伝わってきます。熱いです」
札幌市西区の「札幌高級鋳物」の工場です。
高熱で溶かした金属を型に流し込んで部品を作る「鋳物」。
この工場の製品は、発電所や水道施設などライフラインに使われています。
溶けて真っ赤になった金属の温度は約1,500℃。
見ているだけでも暑そうですが、職人たちは平然としています。そこには、秘密がありました。
工場にはスポーツドリンクのサーバーがスタンバイ。
いつでも水分補給できるように会社が設置しています。
さらには、ファンが付いた作業着、「空調服」も支給し、職人たちを熱中症から守っています。
職人
「汗が乾いて体温が下がるので、すごく涼しく感じる。暑いが、これが仕事なので」
札幌高級鋳物・田中玖さん
「(工場で熱中症になった人は?)自分が入社した限りではいない。温度だけでなく、湿度にも注意して対策を講じている」
厳しい暑さは26日も続く見通しの道内。体調管理には十分な注意が必要です。