ニセコの“謎の爆音”上空での姿が明らかに…米軍『F16』戦闘機の可能性が高いと専門家、羊蹄山周辺に4機 撮影者「パイロットが見えるのではないか」
2025年07月23日(水) 19時57分 更新
北海道ニセコ町周辺で、何度も目撃されている爆音をあげて高速で移動する飛行体について、その姿を捉えた写真や映像を入手しました。さて正体は?
先週の放送後、HBCが入手した写真です。翼には、ミサイルのようなものもハッキリ映っています。
撮影されたのは北海道の羊蹄山ふもとの京極町です。
岡本貴寿カメラマン
「この辺りは民家も多く、クルマ通りも多いところです」
23日、写真を撮影した男性にその時の様子を聞きました。
撮影した笹渕秀明さん
「航空ショーみたいな感じ。大げさな話で言うと、パイロットが見えるのではないかというぐらい低空で飛んで、羊蹄山を駆け上がっていくようにバーッと行ったり、ちょっと前に見た映画のシーンみたい」
写真が撮影されたのは、2025年5月のこと。
その時期は前回、私たちの取材に応じたニセコ町の男性と話と一致します。
農家 久保信義さん
「これビニールハウスがびっちり破れたんだわ。皴よって。風船みたく伸びたんだわ。風圧というか、”ジェットの排気”」
農家 久保信義さん
「ラジオを聞きながら(作業)していたら、ラジオも『ガガガ…!』と、壊れたかと思ったの。え、と思って見上げたら、ジェット機が飛んでいったのさ」
そして衝撃的なこんな映像も。
まず1機。かなり低い高度で飛んでいます。
そして、併走するようにもう1機。
さらに、羊蹄山と一緒にもう1機。
映像をよくみると、あわせて4機映っています。
早速、映像を専門家に見てもらうと。
安全保障に詳しい外交ジャーナリスト 増田剛さん
「これまでに送ってもらった動画の映像や音声・写真を見た限りで言うと、私見ですが、アメリカ軍のF-16戦闘機の可能性が高い。翼の形や全体の大きさやミサイルを外付けにしているところとか」
F-16戦闘機は、北海道の周辺ではアメリカ空軍が青森県の三沢基地で運用している機体です。
安全保障に詳しい外交ジャーナリスト 増田剛さん
「対地攻撃や対艦攻撃の低空飛行訓練を行うことがある。通常は青森県三沢市と六ケ所村にまたがる対地射爆撃場で行われることが多い」
写真や映像から羊蹄山の周辺で何度も目撃されている戦闘機は、アメリカ空軍のF-16である可能性が高いことがわかりました。
撮影した笹渕秀明さん
「動物を飼っている人は、被害がないのか心配はある。飛ぶならもっと高めとか、事故だけ起こさないでくれれば」
HBCは、戦闘機の飛行についてアメリカ空軍の三沢基地に問い合わせていますが、23日までに回答はありません。
また、米軍関連トラブルの窓口になっている北海道防衛局にも今後、羊蹄山周辺での飛行について、何を、どこまで把握しているのか取材を進めることにしています。