すすきのジンギスカン店爆発 原因は「カセットボンベの破裂」と経営者が証言 当時の店の状況明らかに…「誰も気づいていなかった」
2025年05月20日(火) 16時12分 更新
札幌・ススキノで起きた4人がけがをしたジンギスカン店の爆発は、カセットボンベの破裂が原因とみられています。
19日午後、札幌市中央区南4条西2丁目の複合ビル2階のジンギスカン店で爆発が起き、男女4人が病院に運ばれました。
片山侑樹 記者
「一夜明けた現場です。ガラスはきれいに片づけられ、割れた窓もビニールや板でしっかりと閉じられている状態です」
取材に基づいて作成した店内の見取り図です。
19日午後1時半ごろ、店内には5人の従業員がいました。
爆発が起きたのは店の奥、厨房の隣の炭たき場です。
炭に種火をつける作業が正午ごろに完了し、当時、中に従業員はいませんでした。
爆発の原因は、炭たき場の棚に置いてあったカセットボンベとみられています。
大黒商事 宮田文徳 代表取締役
「カセットボンベが熱膨張で破裂して、その勢いで炭炉に飛んでいき、炭炉でガスに引火して爆発が起きた」
炭たき場には炭に火をつける炭炉から約2メートルのところに棚があり、ガスが入った状態のカセットボンベが置かれていました。
ジンギスカン店の経営者の説明によると、カセットボンベの中のガスが、炭の熱で膨張してボンベが破裂。
勢いで飛んだボンベが天井にぶつかった後、炭炉の中に入り、ガスに炭火が引火して爆発が起きたということです。
大黒商事 宮田文徳 代表取締役
「(爆発の危険性は)誰も気づいていなかったというところが正直なところで、(カセットボンベは)物の陰に隠れていた状態で昨日もあった。あるとわかっていなかったところが一番の問題」
このジンギスカン店では現在、炭に火をつける際カセットボンベは使っていませんが、今年2月のオープン当時に使っていたものが棚に置かれたままになっていたということです。
警察が、引き続き詳しく原因を調べています。