北海道のニュースNews

アイコン北海道のニュースHokkaido News

会社員が“パラレルノーカー”⁉ 農家の人手不足解消目指し

9月24日(木) 16時00分 更新

「パラレルノーカー」という言葉を、ご存じでしょうか?
パラレル=平行して農業を体験してもらうそんな新たな取り組みがはじまっています。
江別の「てらしま農園」です。この秋、植え付けるニンニクの種の仕分け作業が行われています。

「たまに収穫したやつを頂けたりするので、食べたりするとやってよかったと思う」(中勇人さん)

中勇人さんは札幌の障がい者支援をする企業の社員です。新型コロナウイルスの感染拡大で技能実習生が入国できず農家では人手不足が深刻化しています。
若者やサラリーマンに農業を体験してもらおうとJAグループ北海道が始めたのが「パラレルノーカー」です。

「専業ではない感じにはなるが自分で作物を育てるという感じがあるので、苗植えから収穫まで携わらせてもらってできるので、その辺が面白いと思う」(中勇人さん)

中さんは4月から週に1回この農園で働いています。一方、受け入れる側の寺嶋さん。去年、1ヘクタールあった畑を倍に広くし人手不足に悩んでいたといいます。

「ここを就農して6年目なんですけど、今までぼくと両親と3人で働いていたが、しんどくなってきたと言いますか、手が回らない状況だよねと。人手不足の解消、労働力不足であれば、お願いして、一緒に仕事するという方がメリットはあると思う」(寺嶋さん)

消費する側から生産する側へ。新しい働き方が北海道の農業を支えます。

その他のニュースHokkaido News