【日本ハム】2軍本拠地は北海道に 「ここしかない!」候補地自治体は早くも誘致へ気合十分 ファイターズが思い描く“どこにもない世界一の施設”構想とは
2025年07月07日(月) 16時02分 更新
ファイターズは7月7日、千葉県鎌ケ谷市にある2軍の本拠地を、道内に移転する意向であることを正式に発表しました。
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO
「きょう非常にわれわれにとっても大きな意味のある発表をさせていただきたい。本当の意味で育成をできる拠点を、この北海道に作らせてもらいたい」
道民 60代男性
「やっぱり近い方がいい。2軍選手の顔を覚えられるから、1軍に上がったとき楽しみになるし」
道民 30代女性
「娘がいるので、一緒に行きたい」
誘致に前向きな姿勢を示す自治体では、早くも歓迎ムードです。
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「(どのくらい来てほしい?)力いっぱい、来てほしい。(誘致を)今やらなかったら、かなり難しくなってくるのかなと」
ファイターズの2軍本拠地は、北海道のどのマチにやってくるのか?5年後の開業を目指す、新たな拠点を深掘り取材します。
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO
「北海道の皆さんがファイターズの選手をこれまで育ててもらったように、今度は若い選手をしっかりと地域とともに、一緒に育てていきたい」
「どこにもない世界一の施設を作るというお願いをします」
新たな2軍の本拠地には、メインスタジアムや練習用のサブグラウンド、選手寮などの野球関連施設のほか、周辺には商業施設や住宅、宿泊施設などの建設が検討されています。
移転先としては、新千歳空港やエスコンフィールド北海道へのアクセスを重視した札幌圏を想定。
すでに札幌市・北広島市・恵庭市・江別市・千歳市・苫小牧市の6つの自治体と情報交換を始めていて、2027年ごろまでに計画を固め、2030年の開業を目指します。
堀内大輝アナウンサー
「立地面で、例えばJRに近いところなのか。そういった具体的な場所などの想定、現段階で教えていただけることがあればお願いします」
ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 開発本部 小林兼 副本部長
「駅はもちろんあれば望ましいと考えているけれども、それ以外の条件もろもろと合わせての総合的な判断となるとは思う」
現在、2軍の本拠地がある千葉県鎌ケ谷市。
大谷翔平やダルビッシュ有など、世界で活躍するスター選手も、ここでプロ生活をスタートさせました。
鎌ケ谷スタジアムは、1997年の開業以来、首都圏のファンを中心に親しまれてきましたが、施設の老朽化に加え、1軍本拠地の北広島市との距離が遠く、急なけがなどによる選手の入れ替えが課題となっていました。
球団が下した決断に、鎌ケ谷市の芝田裕美市長は…。
芝田裕美 鎌ケ谷市長
「私としては、今回の移転意向表明を受け、大変残念で寂しく思っています。今後、両者で新たな歴史を作り上げていけるように取り組んでまいります」
ファイターズの若手選手も通う、鎌ケ谷市の中華料理店、東新軒です。
選手の名前をつけた応援メニューを作るなど、ファイターズ愛に溢れるお店です。
東新軒 新川雅久 店長
「すごくファイターズの選手によくしてもらったので、施設がなくなってしまうのは本当に残念。私個人としては本当にこのまま移転しないでほしかった。ファン目線で応援したいし、新たな2軍の施設も行ってみたい。ひと言でいうと複雑な気持ち」
一方、移転先の候補地では…。
堀内大輝アナウンサー
「移転の候補地のひとつに上がっている恵庭の商店街です。去年からポスターを街中に貼って、その気運を高めようとしています]
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「人にたくさん集まってもらって、恵庭を盛り上げてほしい。それにもいいチャンスじゃないかと」
2024年、商店街の組合員を中心に、2軍誘致の期成会を立ち上げた行澤さん。
恵庭は立地が良く、広大な土地の確保も可能だと強調します。
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「空港から近い。雪もほどほどで、さほど多くもない。そんな面では、最高のマチだと私は思っている」
堀内大輝アナウンサー
「建設するとしていい場所はある?」
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「ある。バイパスの向こう側。農地だけど、そこも一つ上がるし、サッポロビール庭園のほうは工業団地になるのかな。そこも候補に上がってますし。何かやりたいとなったら地目変更もできる」
堀内大輝アナウンサー
「もう恵庭しかない?」
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「ないです。そんなこと言ったら周りに叱られるけど」
■2軍本拠地 移転構想の概要
▼プロジェクト名:ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~
▼周辺には商業施設や住宅、宿泊施設などを検討。メイン球場は5,000席希望で道産木材を使用する予定。屋根のない球場。
▼移転先は、新千歳空港やエスコンFへのアクセス面や、行政の協力体制など総合的に判断して決定。すでに6つの自治体と情報交換中。
大輝)今回のプロジェクトには、地域貢献という側面もありまして栗山CBOらは、こんな構想も口にしていました。
■記者会見での栗山英樹CBO・小林兼 副本部長の発言まとめ
▼栗山英樹CBO
あくまで「僕の要望」としながらも、スポーツ選手のベースとなるリハビリ施設を作りたいと発言。
中学校の部活動の地域移行の問題についても、「地域のためになるなら何かできたらいい」と話しています。
▼ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの小林兼副本部長
「スポーツ合宿に対応できる施設も検討したい」としています。
ファイターズの2軍本拠地は、5年後の2030年に開業予定です。
今度はどんな夢を道民に見せてくれるのでしょうか。