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66キロから77キロの速度超過で罰金10万円は“軽すぎる” 検察側が異例の控訴 北海道の4人の男に有罪判決

2025年08月20日(水) 18時09分 更新

釧路地検
釧路地検

 2024年12月、60キロ以上の速度超過をしたとして、1審判決で罰金刑が言い渡された男4人について、北海道・釧路地検は、1審の判決を不服として控訴し、2審判決では、4人とも懲役4か月執行猶予2年の有罪判決となったことを明らかにしました。

有罪判決を受けたのは、遠軽町の会社員の男(32)、訓子府町の無職の男(25)、佐呂間町の漁師の男(20)、北見市の大学院生の男(24)の4人です。

検察によりますと、このうち3人は、2023年9月、佐呂間町で最高速度60キロの一般道を126~133キロで走行、もう1人は、2024年2月に、最高速度100キロの高速道路を177キロで走行したとして、起訴されていました。

2025年2月の1審で、検察は、4人に対し、それぞれ懲役4か月を求刑しましたが、いずれも判決は罰金10万円でした。

これら4件の判決について、検察は、大幅な速度違反にもかかわらず量刑が軽すぎるとして、異例の控訴に踏み切りました。

北海道は、道幅が広く直線が長いため、他の地域に比べて走行速度が速く、重大な事故も多いことなどから、速度超過の量刑は重くなる傾向があるといわれていますが、2025年7月に札幌高裁で開かれた2審判決では、「高速度の運転は危険で北海道の量刑傾向が重くなるのは合理的」だとして、検察側の主張をほぼ認め、4人に対し、懲役4か月執行猶予2年の有罪判決が言い渡されました。

判決はその後確定したということです。

北海道ニュース24