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違法建築問題『ノースサファリサッポロ』動物の引っ越し状況を札幌市が検査 鳥類や爬虫類など250頭近くは計画通りに移動するも、ライオンやトラなど335頭のメドは立たず

2025年04月23日(水) 18時41分 更新

市街化調整区域での違法建築物などが問題で、9月に閉園予定の動物園『ノースサファリサッポロ』。

札幌市は23日、飼育されている動物たちの移動が進んでいるのか、立ち入り検査を行いました。

髙橋智也記者
「札幌市の担当職員が立ち入り検査のため、ノースサファリサッポロに入ります」



立ち入り検査では、札幌市の担当職員が運営会社が提出した計画書の通りに、動物の移動が進んでいるか、残された動物の飼育状況が適切かどうかを確認しました。

運営会社は計画書で、640頭いた動物のうち、2024年度に210頭を、2025年度に95頭を移動させるとしています。



23日の検査では、2024年度の210頭が計画通りに移動されたことや、今月に入ってからは2025年度の95頭のうち、すでに40頭近くが移動されたことが確認されました。



また、獣舎など一部の建物が撤去されたほか、残された動物の飼育状況に問題はなかったということです。



札幌市動物愛護管理センター 千葉司 所長
「ミーアキャット、鳥類でいうとメンフクロウ、は虫類でいうとケヅメリクガメ、これらの動物については、令和6年度中に移動している」「全体的に進捗状況は、ずいぶん前倒しといいますか、早く動いてくださっているのかな」



一方で残る335頭については、移動のメドが立っておらず、この中には、引き取り先が見つかりにくいライオンやトラなどの特定動物や大型の動物などが含まれています。





札幌市は、今後も現地の状況を確認しながら、違法な建物の除却命令についても検討する方針です。

北海道ニュース24