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北海道北広島市の宿泊施設放火殺人 責任能力が争点 弁護側は無罪主張 被告の男(70)に17日判決 札幌地裁

2025年09月03日(水) 13時11分 更新

 2022年、北海道北広島市の生活困窮者向け宿泊施設に火をつけ、男女2人を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が始まり、弁護側は無罪を主張しました。





荻野正美被告(70)は、2022年9月、北広島市の生活困窮者向け宿泊施設に火を放ち、管理人ら2人を殺害したとして放火と殺人の罪に問われています。



2日の初公判で、荻野被告は起訴内容を認めたうえで、次のように語りました。



荻野正美被告(70)が話した内容
「どうしてこのような事件を起こしてしまったのか。どうして本当の自分に戻ることができなかったのか、それもわかりません」





検察は、荻野被告に精神障害の影響はありつつも、善悪を判断するなどの能力がどの程度、低下していたかが争点となるとした一方、弁護側は、犯行時、心神喪失状態で責任能力がないとして無罪を主張しました。



判決は17日に言い渡される予定です。

北海道ニュース24