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45人が院内感染 医療崩壊寸前に ごみ袋のガウンで病院再生へ 北海道千歳市

05月21日(木) 18時00分 更新

05月21日(木) 18時00分 更新 [今日ドキッ!で放送]

 医療機関や介護施設の「集団感染」が多い道内。45人が感染した千歳の病院が、HBCの取材に応じ、危機的な状況から脱し、外来診療再開に向けて感染予防対策を徹底する、院内の様子が明らかになりました。

 半世紀の歴史を持つ地域の中核病院「千歳第一病院」です。4月上旬に高齢者施設から移ってきた患者の感染が判明。職員と患者あわせて45人に感染が広がりました。職員の退職が相次ぎ「医療崩壊」寸前の状態に陥りました。

 「(30人いたスタッフのうち)3分の1の職員が不幸にも感染してしまいました。そして3分の1の職員が職場を離れております。残り3分の1で今いる患者さんを守るため必死に働いています」(千歳第一病院・佐藤正俊理事長)

 現在は、9人の感染者を含む35人が入院。15人のスタッフで看護していますが、人手不足が深刻です。病院は、ホームページに理事長の動画をアップして、異例ともいえる職員募集に踏み切りました。

 「疲弊している職員を守り、休ませ、勇気づけるために、一緒にウイルスと戦っていただける職員を募集したいと思います」(千歳第一病院・佐藤正俊理事長)

 物資の不足も深刻でした。

 「(フェイスシールドは)手作りで。手作りで今までは対応していました。作業用のガウンです。ごみ袋で…」(千歳第一病院・佐藤正俊理事長)

 職員が、ごみ袋とガムテープで作った手作りの医療用ガウンで、危機的な状況を乗り切ったといいます。

 「ほかの感染していない方が間違って入ることのないように区切っている。空気の流れも起きないように」(千歳第一病院・佐藤正俊理事長)

 病院内でみられるビニールの仕切り。病院は、感染拡大を防ぐため「危険な場所」と「安全な場所」に分ける「ゾーニング」を進めています。
 職員が撮影した病棟の映像です。新型コロナウイルスに感染していない一般の患者が入院する区域は、グリーンゾーン。仕切りの先にはイエローゾーンという職員が着替えて感染者の診察の準備をする区域がありました。

 「この先はレッドゾーンです」(病院職員)

 レッドゾーンは、感染者が入院している区域で、今は9人の患者がいます。本来なら複数の患者が入る大部屋に1人で入院し、防護服を来た職員が常駐しています。

 「企業の方や個人からも励ましの手紙をたくさんいただいています。少しずつ私たちの苦労が報われる時が来ると信じて、全職員頑張っています」(千歳第一病院・佐藤正俊理事長)

 病院は、大型連休前の危機的状況は脱したと見ていて、来月1日からの外来診療の部分再開をめざし、徹底した感染予防対策を進めています。

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