ドキュメンタリー映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』が北海道でも公開 「老いの不安が希望に」人生100年時代の生き方
2025年06月06日(金) 15時03分 更新
人生100年時代といわれるけれど、どう生きていけばいいのか。
そんな「老いの不安が希望に変わる」と話題の映画が公開されています。
主人公は100歳を超えたおばあちゃん。
広島県尾道市の山あいで暮らす、石井哲代さん。
この映画のナレーションは、リリー・フランキーさんです。
「転げ落ちないために後ろ向きで歩きます」
哲代さんは戦後すぐ、同僚だった良英さんと恋愛結婚し、この家で暮らしてきました。
2003年に良英さんを天国へ見送った後は、姪っ子や近所の人たちの力を借りながら、ひとり暮らしを続けています。
「なんでそんな100歳まで長生きできるの?」
石井哲代さん
「それはね、なんでもいただくんです。あれが好きこれが嫌いとかは言わないの。みんなに大事にしてもらって、本当にいい人生ですよ。へへへへ」
哲代さんは、小学校の先生でした。
子どもはいません。
石井哲代さんの姪
「私がいるから、あんたに負担をかけているんじゃないかって心配してるって。自分の子どもがいて、子どもに面倒かけてもらえば一番いいって思っているんでしょうけど」
石井哲代さん
「ただただ申し訳なさだけ、どうにもならんことだけどね」
できないことが増えてきても、上手に自分を励まして、しなやかに暮らしを変えてきます。
山本和宏監督
「年を重ねるからこそ、身につくことや味わえる体験があると知りました。哲代先生から長生きも悪くないなと教わったんです」
よく笑い、よく話す、哲代さんの暮らし。
ひとり暮らしだけど、一人じゃない。
人生100年時代のお手本のような記録です。
全国で4万人を超える観客を動員しているドキュメンタリー映画「104歳、哲代さんのひとり暮らし」。
北海道内では、苫小牧市で6月13日まで。
札幌市では6月7日から13日まで。
函館市では6月20日から26日までの公開です。