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ふるさと納税で「市長」体験 100万円寄付したのは東京都の44歳会社員男性「体験価値に重きを置いた」重大業務“決裁”も

2025年05月20日(火) 15時28分 更新

北海道の滝川市役所に現れた1人の男性。

「はじめまして、山田と申します」



腰かけたのは、市長の“イス”。

山田さんは20日、滝川市長になりました。

ふるさと納税の返礼品サイトに並ぶ、滝川名物のジンギスカンや米。

その中にポツんとあるのが「一日市長体験」です。



寄付金額は、なんと100万円です。

滝川市 前田康吉市長
「ある意味勇気のある方だなと…」

市長も驚きの寄付をしてくれたのが、東京都の会社員、山田裕介さん(44)でした。



一日市長となった山田さんの初めての仕事は、市の最終的な意思決定となる重大業務“決裁”です。

市職員
「こちらに決裁お願いします」



これまで、北海道に縁もゆかりもなかった山田さん。

100万円を寄付してまで「市長体験」を選んだワケは。

一日市長 山田裕介さん
「体験価値に重きを置いていて、精神的に豊かになるということが自分自身の幸せにつながるのではないかなと」



なんだか堂々としていて、本当に市長のようです。

市としては、返礼品の体験者から話を聞き、滝川市の魅力づくりにいかしたい狙いがあります。

滝川市 前田康吉市長
「市長と言う立場になってみて、このマチがどういうマチなのか見ていただいて、新たな知恵をいただければ…」



一日市長 山田裕介さん
「少し余裕があって、納税の枠があったので。本当に雄大な自然で都会にはない良さがありますし、かかわる人みんな優しくて、定期的に訪れて、交流できたら嬉しいなと思います」



きょう一日で滝川市の名所も巡るというこの体験プログラム。

山田さんは、晩ごはんに本物の前田市長が焼く名物のジンギスカンを堪能し、21日に東京に戻る予定です。

北海道ニュース24