“保険金詐欺”と“悪質な買い取り”2つの事件に札幌の会社が関与か…合わせて10人が逮捕 被害額は5600万円超
2025年05月30日(金) 16時47分 更新
あわせて10人が逮捕された2つの事件。
北海道警察は、札幌市に本社を置く株式会社「M’s」が関与した組織的な連続事件とみて実態解明を進めています。
保険金詐欺と悪質な買い取り。
2つの事件の点と点が線でつながろうとしています。
梶原小春 記者
「武藤容疑者を乗せた車が出てきました。これから身柄が札幌地検に送られます」
5月30日送検されたのは株式会社「M’s」の自称会長、武藤健太郎容疑者ら10人です。
武藤容疑者ら5人は、伊藤佳晃希容疑者を札幌市内の病院に統合失調症患者と偽って入院させ、保険金1365万円のだまし取った疑いが持たれています。
さらに、佐野大輔容疑者は元保険会社の社員で、保険契約や手続きの指南役だったことも捜査関係者への取材でわかりました。
梶原小春 記者
「植村容疑者の身柄が札幌地検に送られます」
武藤容疑者が会長を務める「M’s」の社員・植村裕太容疑者ら5人は、リサイクル品の買い取り査定を装い、依頼主に「価値がない」「買い取れない」などと説明し、有償回収費をだまし取った特定商取引法違反の疑いで逮捕・送検されました。
警察によりますと、不正な売り上げは2023年1月から2024年6月までの間に約4250万円にのぼっています。
武藤容疑者が会長を務める「M’s」は、本社が札幌市中央区にあり、建設や警備、飲食店を経営する会社です。
逮捕された10人の中には、社員や元社員など「M’s」関係者が複数含まれ、警察は武藤容疑者を中心に会社が関与した連続事件とみて実態の解明を進めています。