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安全管理上のトラブル相次ぐJR北海道 社内に「安全監査室」新設 作業現場の見張り員にGPSやカメラ装着しハード面からも安全対策強化へ

2025年06月30日(月) 16時33分 更新

安全管理上のトラブルが相次ぎ、国の保安監査を受けているJR北海道は30日、社内に「安全監査室」を新たに設けるなどの再発防止策を国に報告しました。



JR北海道では列車の見張り員を置かずに保線作業したり、うその作業報告をしたりするなど安全管理上の不備によるトラブルや不祥事が続出。





国は2年間の強化型保安監査体制を全国で初めて適用し監査を強めていますが、その後も、線路上に置かれていた作業器具が列車と接触するなどトラブルがやみません。

JR北海道の綿貫社長は午前、北海道運輸局を訪れ相次ぐトラブルについて陳謝しました。





JR北海道・綿貫泰之社長
「強化型保安監査体制を適用されて以降も不安全な事象を発生させ、多くの皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしていますことを改めておわび申し上げます」



綿貫社長は再発防止策として、7月1日から、社内に社長直轄の「安全監査室」を設け、作業現場の見張り員にGPSを装着させて正確な位置を把握させるとしました。



また、列車や見張り員にカメラをつけて状況を記録するなど、ハード面からも安全対策の強化を図ります。

その後、鈴木知事にも報告に訪れた綿貫社長。



経営の安定に向けJRの利用者の増加に協力する鈴木知事は「利用者は安全を前提に利用しているので万全を期してほしい」と話し、一層の取り組みを求めました。

これで安全運行は確保されるのか、JR北海道の実行力が問われています。

北海道ニュース24