オホーツク海側では珍しい春の風物詩「群来(くき)」 産卵のために集まったニシンの大群で海が白く濁る…北海道雄武町
2025年04月28日(月) 16時32分 更新
オホーツク海では珍しい春の風物詩が確認されました。
27日午前9時ごろ、北海道雄武町の沖合です。
青い海が一面、淡いエメラルドグリーンに染まっています。
春の到来を告げる「群来(くき)」です。
「群来」はニシンの大群が産卵のために浅瀬に集まり、海が白く濁る現象で、日本海の沿岸で多く見られます。
動画を撮影した雄武町の漁師、四辻裕二さんは「これまでも小規模なものはあったが、これほど大きな群来は42年間の漁師生活で初めて」と話していました。
網走水産試験場によりますと、オホーツク海にいるニシンの群れは通常、ロシア海域で産卵することが多いため、北海道内のオホーツク海沿岸で大規模な群来が見られるのは珍しいということです。