札幌圏“119番通報”を一元化、映像通報システムも導入 初動・応援体制強化へ 札幌圏消防指令センター
2025年08月26日(火) 18時25分 更新
札幌圏の8つの市町村で9月から消防の仕組みが変わります。119番通報がすべて札幌に集約され、より迅速な対応が可能になります。
札幌市消防局に完成した「札幌圏消防指令センター」です。
9月から、札幌市や江別市など札幌圏の8つの市町村の119番通報が集約され、消防車や救急車はこれまで通り、各市町村の消防から出動します。
通信指令業務を一元化することで救急出動や災害時の対応がスムーズになるほか、人員や経費の削減にもつながります。
また、通報者と指令員が映像を共有できるシステムを新たに導入。
ビデオ通話で現場にいる通報者に応急処置の方法などを伝えることができます。
8つの市町村からの119番通報は9月2日以降、順次、回線が切り替わり「札幌圏消防指令センター」で受け付けることになります。
■新たに導入「映像通報システム」
新たに導入した「映像通報システム」では、通報者のスマートフォンにショートメールでURLが送信され、通報者は撮影した映像を送ったり、指令員から応急処置の方法を指導してもらえます。道内初の試みです。
満島てる子さん)
8つの市町村がこれまで別々で管理していた情報をさばくことになるので、件数も段違いですよね。入念な準備や練習はやっているとは思うんですけれど、ミスの無いようにというプレッシャーがこの指令センターに関わる人には降りかかるんじゃないかなとは思います。とはいえ、専門のセンターで重点的に情報集めるというのは人命に関わることなのでメリットも大きそうですね。
堀啓知キャスター)
通報するときは焦っているので映像が送れるのはいいですね。
小橋亜樹さん)
実際、救急車を呼んだことない人が多いと思われるので、その時パニックな上で映像を送るのは難しいかなとも思うので、事前に練習できるシステムも共にあったらいいんじゃないかなと思います。
「札幌圏消防指令センター」は9月2日以降、順次、運用が始まります。