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「ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~」

HBCドキュメンタリー 2020年4月26日放送

2020年2月度ギャラクシー賞月間賞(主催・放送批評懇談会)を受賞。
※ギャラクシー賞:放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、テレビ、ラジオの番組、関係者を表彰するもので、今年で57年の歴史がある。毎年の受賞作は月間賞と各社からの応募作品を合わせて審査を重ねて決定する。


「安倍やめろ」2019年7月15日、安倍首相が札幌で参議院選挙の応援演説をしているときに、それは起きた。演説会場でヤジを飛ばした1人の男性が、多数の警察官によって排除されたのだ。「増税反対」と声を上げた女性も同じように排除された。ヤジだけではない。年金問題に関するプラカードを掲げようとした年配の女性も、警察官によって安倍首相から遠ざけられ、掲げることはできなかった。
「無言でプラカードを掲げるというのは誰にでもある権利。弱者ができる唯一の一人でできることを奪う国は民主主義ではない」(女性)。
あの日、札幌では少なくても9人が警察によって排除された。市民団体などが北海道警察に抗議し、説明を求めたが、道警は7か月にわたり説明をしなかった。だが今年2月、道警はヤジを排除したのは適正だったと結論付けた。
番組では独自に排除された当時の映像を集め、公職選挙法や元警察官、刑法の専門家などへインタビューを行い、ヤジ排除の正当性について真正面から検証する。一方で排除された当事者の思いに迫る。
さらにかつて北海道内で治安維持法によって逮捕された当事者にも取材するとともに、日本で言論の自由を弾圧した原点となる「弁士中止」も発掘する。
地方都市で起きた警察によるヤジ排除。「たかがヤジで…」という声も少なくない。しかしこの問題を放っておいていいのだろうか。小さな自由が奪われた先に待つものは何か。あの日札幌でおこったヤジ排除は、この国の民主主義になにをもたらすのだろうか、検証する。