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HBCもんすけ調査隊

真駒内駅前の“乱横断”解決策は 2021年4月29日放送

【森田アナウンサー】
札幌で多発する乱横断。
去年10月に取り上げた現場を再び調査すると
街づくりから解決しようとする計画が進んでいました。

去年10月、もんすけ調査隊で放送した、
地下鉄真駒内駅前で横断歩道ではないところを渡る”乱横断”の現場。

駅の目の前を走る「平岸通」。
改札のすぐ目の前に信号のある横断歩道があります。

駅の南側には片側しか歩道がありません。
南側から来る人にとっては横断歩道までいかないで
手前の道路を渡ることで改札までの距離が短くなります。
そのため乱横断する人が多くいるのです。

【広報車アナウンス】
「道路を渡るときは近くの横断歩道を渡りましょう」

渡った先には先月、看板を設置するなど札幌市も注意喚起をしていますが…

【調査員】
「危ない、車が来てるタイミングで男性がひとり渡った」

午前8時から30分間、乱横断する人を数えてみると、
半年前の調査で30人だったところが21人。
看板の効果か減ってはいるものの、
まだ乱横断する人が多くいました。

【地元の人は】
「たまに見ます、(信号まで)ちょっと遠いのでわかります」
「危ないなと見ている」

交通工学が専門の北海道大学、萩原亨教授。
特に高齢者が事故にあうリスクが高いと指摘します。

【北海道大学大学院工学研究院・萩原亨教授】
「近づいてくるスピードを読むのが非常に年来が高い人の目にとっては難しくなる、40キロなのか60キロなのか早いのか遅いのかの判断は加齢するとすごく難しくなります」

となると信号や横断歩道をつけてほしいところですが…
警察の指針では最寄りの信号と150メートル以内の場所や
バス停のそばには信号や横断歩道を新たにつくることはできません。
解決策はないのか、調査するとマチ自体を作り変える、
ある計画が進んでいるとの情報が。

乱横断が多発する地下鉄真駒内駅前、
実はこのエリアで再開発の計画が進んでいます。

住民からは駐停車する車の多さや降車スペースの少なさとともに、
乱横断の歩行者が多いことが課題として上がっていました。
現在、検討中の案の中でそれらを解消する計画のひとつが…

【萩原教授】
「歩行者動線を優先するという形の配置の案」

計画案では駅前を走る平岸通のうち、
真駒内駅前の交差点より南側の道路をなくして、車は回り道する格好に。
その代わり駅前には広場を作ります。
駐停車や乱横断など、地域の交通課題をまとめて無くすのが狙いです。

【萩原教授】
「(乱横断で)渡っている方は怖いと思っていると思いますし車のドライバーの方も歩行者がいて怖いと思っていると思う、そういう状況を解決するためには街づくりというのが一番の処方箋だと思う」

高度成長時代、歩行者よりも車が優先されてきた街づくり。
人口減少や高齢化が進むなか、乱横断をなくすためにも、
歩行者優先の街づくりに変えていくことが大切だと語ります。

【萩原教授】
「道路というのは別に車だけのものではなくて歩行者の方、地域の方の大事なインフラですので車に少しご遠慮いただいてどこでも横断できるエリアを作っていく、道路をもっと有効活用していく、そういった仕組みがこれからもっともっと増えるといいなと思います」

【森田アナウンサー】
全国的にみるとこんな例も。
2015年に宮崎県川南町に作られた交通島です。
もともとは信号も歩道もない、
乱横断の現場に国交省が作ったものです。
互い違いの通路を通り抜けるとき体が左を向くので、
左からの車を確認しやすくなっています。
交通島設置の前後では乱横断する人の割合が半分以下になったというデータもあります。