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HBCもんすけ調査隊

なぜそこを渡るの?“乱横断”の現場 2021年4月28日放送

【森田アナウンサー】
視聴者からの疑問や悩み、暮らしの中のハテナを調査する 「HBCもんすけ調査隊」。
去年10月に伝えた真駒内駅の乱横断
その後も多くの乱横断の現場について情報が寄せられ、調査してきました。

【調査員(2020年10月8日放送のもの)】
「私のすぐ横を通り抜けていきました、そしてもう1人車の前を通っていきます」

歩行者が横断歩道のない道路を渡る、いわゆる「乱横断」。
去年10月、地下鉄真駒内駅前の様子をもんすけ調査隊で放送したところ、
さらに多くの乱横断ポイントについて情報が寄せられました。

【投稿】
「もみじ台地区でも地域住民による乱横断が多い、住民が車道を当たり前のように横断しています」

さっそく、現場へと向かうと…

【調査員】 「私たちが乗っている車、その目の前を渡っていく人がいます」

札幌市厚別区、もみじ台団地の目の前にあるのが「もみじ台北7丁目」
バスの停留所です。

【調査員】
「団地から出てきた人が横断歩道を渡って、あちらのバス停まで行くためには100m以上先にある交差点まで遠回りをしないといけません」

この区画の南北の長さはおよそ260メートル。
そのちょうど中間にバス停があるため、横断歩道を通るためには100メートル以上先にある南北どちらかの信号まで遠回りしなくてはいけません。
そのため…

【調査員】
「手前から車が来ていますが、いま渡り切りました」
「携帯を見ながら渡っていますね、これはちょっと危ないかもしれません」

午前8時からおよそ1時間取材した結果、乱横断した人は25人いました。

【横断した人】
「危ないんだけどこっちのほうが近いから」

【近所の人】
「近道したくなる気持ちはわかるけれど」

そして札幌にはさらに多くの人が乱横断する場所が。

【投稿】
「JR発寒中央駅の乱横断も見過ごせないと思います。いずれ事故が起きるんじゃないかと心配です」

札幌市西区のJR発寒中央駅前。
ここは駅から出てきた人の乱横断が多いポイント。

【調査員】
「左右を確認していますがわずかに車が切れたタイミングで横断歩道のないところを渡っていきます」
「横断歩道ではないところを急ぎ足で渡っていきました」

午後5時からおよそ1時間観察したところ、63人が乱横断していました。

【近所の人】
「(渡ったことは)あります。車が来ていなかったら行っちゃうかもしれない」

そもそも40メートルほど進めば横断歩道がありますが…
なぜこの場所で乱横断するのでしょうか?

実は道路を渡った先にはスーパーやドラッグストアがあり、横断歩道まで遠回りしたくない人が乱横断するようになったと考えられます。

かつてこの場所は駅もなく野球場があるだけでした。
しかし1986年に発寒中央駅が作られ、10年ほど前にスーパーやドラッグストアができました。
こうした町の変化が乱横断の現場が生むのです。

札幌市はおととし、駅の出口前に防護チェーンを設置しましたが、乱横断は解消されていません。

もみじ台と発寒、ふたつの乱横断の現場。
警察に確認したところ、どちらの現場も150メートル以内に信号があるなど、基準を満たさないため信号は設置できず、バス停が近くにあるため、横断歩道の設置もできません。

解決策はないのでしょうか、専門家に聞きました。

交通工学が専門で乱横断のメカニズムにも詳しい北大の萩原亨教授。

【北海道大学大学院工学研究院 萩原亨教授】
「(乱横断をなくすことはできる?)なかなか無くすということは出来ないので、そういう場所をどうコントロールしていくかが課題になっている」

一度習慣づいた歩行者の行動は変えられない、
であればその場所では横断する人がいるという前提でドライバー側が意識を変えていく必要があると話します。

【北海道大学大学院工学研究院 萩原亨教授】
「ハードルは高いが、それをやっていかないとますます高齢者も増えるし、道路の使い方としてこういうところは歩行者優先をもっと定着させていくべきではと思う」