やさしく伝える 防災コラム

台風・大雨

備えて減災「大雨災害時の避難判断について」

森山 知洋気象予報士、防災士、HBC気象キャスター

災害が起きたときに被害を最小限にとどめる取り組みを紹介する今日ドキッ!で放送中のシリーズ「備えて減災」。
今回は「大雨災害時の避難判断について」です。

西日本では近年、特別警報が出る大雨が続いておりますが、北海道も2016年に連続台風による記録的な大雨に見舞われました。

大雨で自宅近くの川が危険水位に達し、自分の住む地域に避難勧告が出た場合、あなたならAとBどちらの避難所に向かいますか。

大雨で川が危険水位に。A・Bどっちに避難する?(画像)

A「橋を渡ってすぐの避難所」
B「山沿いの道を通る隣りの地区の避難所」
さて、どちらでしょうか。

防災力が高いのは、B「山沿いの道を通る隣りの地区の避難所」(画像)

この条件で防災力が高いのはBの「山沿いの道を通る隣りの地区の避難所」です。
大雨で川が氾濫の恐れがあるときに、橋や川を渡るルートの避難はよくありません。橋が壊れるなど、山沿いよりも災害に巻き込まれる可能性が高く、この状況で川に近づくこと自体がまず危険です。

道が冠水しているとか、がけ崩れが起きている場合の対処としては、「山沿いの道を通る隣りの地区の避難所」に移動中にがけ崩れがおきたり、道路がすでに冠水したり、先に進めないということも考えられます。

「垂直避難」や「少しでも安全な知人宅に身を寄せる」ことでも命を守れる(画像)

そのような時は「2階以上など高いところに移動する垂直避難」や、少しでも安全な近所の知人宅に身を寄せるなどで、命を守ることもできます。避難所に移動するだけが、避難ではありません。

北海道でも2016年の大雨では、川の近くはさまざまな危険に襲われました。

大雨は橋を壊すこともあります。ハザードマップなど自分の住む場所の特徴を把握したうえで、状況に合わせた避難の手段・ルートを複数、想定しておくことも大切です。

森山 知洋 プロフィール

資格:気象予報士、防災士、健康気象アドバイザー など。
平成14年に気象予報士を取得後、民間気象会社勤務を経て、現在はHBCウェザーセンターにて、気象キャスターとして活動。
日本気象予報士会北海道支部長も務め、北海道防災教育アドバイザーとしても全道各地で防災講演などを行う。

※掲載した情報やプロフィールは更新日時点のものです。

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