やさしく伝える 防災コラム

台風・大雨

備えて減災「身近な大雨危険度を知る方法」

森山 知洋気象予報士、防災士、HBC気象キャスター

災害が起きたときに被害を最小限にとどめる取り組みを紹介する今日ドキッ!で放送中のシリーズ「備えて減災」。
今回は、大雨の時に役立つ『危険度』の情報についてです。

これから時期・8月〜9月は、一年の中でも最も雨の多い時期に入ります。雨が強まった時、みなさんは普段どんな情報をチェックしてますか?

雨雲レーダーなどで確認することはもちろんですが、大雨の時は「危険度分布」で自分のいる場所が危険かどうかをチェックすることをオススメします。

どこがどれくらい危険かわかる『危険度分布』(画像)

危険度分布はピンポイントで大雨による「浸水」「土砂災害」「洪水」という3つの災害リスクがひと目でわかる情報で、気象庁WEBサイトで簡単に見ることができます。
◎気象庁WEBサイト:https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

2016年9月6日12:50の浸水の危険度分布(画像)

危険度は1キロ四方の細かさで、10分毎の間隔で更新されます。
色分けは5段階で、黄色が注意、赤が警戒、薄い紫が「非常に危険」で避難の必要がある状態。濃い紫は「極めて危険」で重大な災害がすでに発生してもおかしくないことを意味します。

北海道で過去に起きた大雨災害と、その時の危険度の表示を見比べてみます。

2016年9月6日13:10の浸水の危険度分布(画像)

2016年9月6日、稚内では観測史上1位の記録的な大雨となりました。たった1日で平年の年間降水量のおよそ2割に達する雨が集中的に降ったことで、稚内市内では道路の冠水などが相次ぎ、大黒(だいこく)地区などで床上浸水の被害も発生しました。浸水被害の出た大黒地区も含め市内には、一番危険度の高い、「濃い紫」の表示も出現しました。

2018年7月留萌での土砂災害の危険度分布(画像)

2018年7月に記録的な大雨となった留萌では、住宅裏でガケ崩れが発生。この時、土砂災害の危険度分布は、一番危険な濃い紫になっていました。

川の洪水の危険度分布(画像)

そして、川の洪水の危険度については、中小河川も含めて全国約2万もの川が対象となっています。身近な小さな川の危険に気付いて、早めの避難行動に活用することもできます。

スマートフォンの位置情報を使うと、いま居る場所の危険度がわかる(画像)

スマートフォンの位置情報を使うと、正確な自分の居場所・ピンポイントの危険度が表示されます。「危険度分布」の活用で、いま居る場所の大雨災害リスクをキャッチすることができるのです。

自動通知サービスも始まり、周辺で危険度が高まると、スマホや携帯へ自動的にメールなどで教えくれます。
大雨の時は危険度を自ら確認することで、避難情報の発表よりも先に、防災行動をとるキッカケにも重要です。

森山 知洋 プロフィール

資格:気象予報士、防災士、健康気象アドバイザー など。
平成14年に気象予報士を取得後、民間気象会社勤務を経て、現在はHBCウェザーセンターにて、気象キャスターとして活動。
日本気象予報士会北海道支部長も務め、北海道防災教育アドバイザーとしても全道各地で防災講演などを行う。

※掲載した情報やプロフィールは更新日時点のものです。

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