やさしく伝える 防災コラム

台風・大雨

備えて減災「雷の脅威に備える」

森山 知洋気象予報士、防災士、HBC気象キャスター

災害が起きたときに被害を最小限にとどめる取り組みを紹介する今日ドキッ!で放送中のシリーズ「備えて減災」。今回は、『雷の脅威に備える』です。

雷の写真(画像)

旭川の平年データにあるように、雷は初夏から秋をピークに多くなる傾向があります。

旭川の雷日数(画像)

しかし、今年に関しては、旭川は5月に4日、6月は7日も雷の日があり、すでに平年の1年分以上の雷が発生しています。

雷のピークを迎える真夏を前に、注意ポイントをチェックしていきましょう。

ここで雷に関するクイズです。

雷に対して安全なのはどれ?『金属を外す』『ゴム製品をつける』『電線の下に入る』『家の中に入る』『車の中に入る』『木の下に入る』(画像)

雷の危険がある時、安全な場所はこの中のうちのどれでしょう?
答えは3つあります。




正解は『車の中に入る』『家の中に入る』『電線の下に入る』(画像)

正解は「車の中」「家の中」「電線の下」の3つです。
この3つは比較的安全な場所になります。
※「電線の下」は電線の断線や電柱への落雷の影響を受ける可能性もあり、100%安全ではありませんが、周りに避難する建物がない時などには有効です。このページ下部の動画もご確認ください。

乳牛約20頭 落雷で死ぬ(画像)

20年以上前に道東の別海町の牧草地で20頭近い乳牛が落雷で死んでしまった事故がありました。牛は驚くと群がる習性があり、林の中で一か所に集まったところに側撃雷を受けたと推測されます。

落雷から身を守るには(画像)

雷の危険性がある時、木の下は絶対ダメです。安全な屋内や車内に入るようにしましょう!

また、こんなことにも気を付けて下さい。

落雷、こんなことにも注意(画像)

家の中は基本的に安全ですが、雷の音が聞こえるような時は、壁や窓、電化製品、蛇口など水回りからは万が一の感電のリスクを回避するため1メートル位離れて下さい。

また、雨が止んで日がさしてきてもすぐには外に出ないようにしましょう。
雨が止んだ直後にグラウンドに出て、落雷に遭う事故も多いので要注意です。

ここでまた雷に関するクイズです。

ピカッからゴロゴロまでが10秒のとき、雷までの距離は?『約1km』『約3km』『約10km』(画像)

雷がピカっと光ってから、ゴロゴロっと音が聞こえるまで10秒の時、自分のいる場所と雷の距離はどれくらいでしょう?



正解は『約3km』(画像)

正解は②のおよそ「3km」。

雷の音が進む速さは1秒間に340メートル(画像)

光は一瞬で遠くまで届きますが、音が進む速さは1秒間に340メートルなので、10秒で3.4キロ、およそ3キロ先で落雷があったことがわかります。

雷の音が進む速さは1秒間に340メートル(画像)

次の落雷は3~4kmの範囲内に発生する可能性が高いです。
10秒でゴロゴロと音がするのは、危険エリアに入っていると判断出来て、安全な建物の中などに移動しなければいけないのです。

このように光や音からも危険を察知できますが、今どこで落雷が発生しているかデータで確認することもできます。

気象庁ウェブサイトで雨雲と雷雲を確認できる「高解像度降水ナウキャスト」は、雨雲が発生している時などに雷マークを選択すると、■や×の表示でいまどこで落雷が発生しているかを一目で確認することができます。
雷雲や雨雲の動きを5分おきの更新でこまめにチェックできるようになっています。

雷雲については、数時間前から正確な位置の予測は難しいので天気予報で「大気の状態が不安定」「雷雨に注意」などと呼び掛けられている時はこの高解像度降水ナウキャストでこまめにチェックすることをおススメします。
◎高解像度降水ナウキャスト:https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/m_index.html

さらに、空模様の変化の兆しに敏感になる必要もあります。

雷雨のきざしは『近づく真っ黒な雲』『大粒の強い雨・ひょう』『急に吹く冷たい風』(画像)

こんな兆しがある時は安全な場所へ移動し、念のため、停電にも備えておくと安心です!

森山 知洋 プロフィール

資格:気象予報士、防災士、健康気象アドバイザー など。
平成14年に気象予報士を取得後、民間気象会社勤務を経て、現在はHBCウェザーセンターにて、気象キャスターとして活動。
日本気象予報士会北海道支部長も務め、北海道防災教育アドバイザーとしても全道各地で防災講演などを行う。

※掲載した情報やプロフィールは更新日時点のものです。

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