やさしく伝える 防災コラム

大雪

融雪災害への備え

北海道総務部危機対策局危機対策課

北海道では、道政の主要課題や新しい動き、生活情報等をお伝えするために広報誌「ほっかいどう」を発行しています。広報誌は新聞折り込みやポスティング、公共機関・金融機関への設置等により皆様のもとへお届けしています。

広報紙「ほっかいどう」2020年3月号の表面(画像)

本紙では、毎号、その時期にあった防災に関する記事を掲載する「防災ガイド」のコーナーを設けており、2020年3月号では、標茶町役場交通防災係長に登場いただき、「融雪災害」の記事をお届けしています。

3月は真冬の寒さが和らぐ季節ですが、時には急激な暖気が流れ込むことで、大雨なども伴って急速に雪解けが進み、想定外の被害が発生することがあります。
2018年3月上旬には、北海道に5月中旬並みの暖気が流れ込み、記録的な大雨や気温上昇による融雪が起こり、標茶町をはじめ道内各地で浸水などの被害が発生しました。

※今回取り上げた標茶町では、河川の水位上昇のため、2,000人以上に避難指示を発表。実際に河川のはん濫によって浸水被害が発生しています。
(写真は、当時、釧路川(標茶町)の水位が大幅に上昇している様子)
※広報紙発行後の最新の状況としては、2020年3月10日にも道東地域を中心に融雪災害による浸水被害が発生しました。

釧路川の水位が大幅に上昇している様子(画像)
釧路川の水位が大幅に上昇している様子(画像)

災害に備えるポイントは2点あります。
1点目は、テレビなどを通じて急激な暖気の流れなどの気象情報を収集・注意すること、
2点目は、最新の水害ハザードマップと避難場所を確認しておくこと、です。
事前に備えておくことで、いざという時の冷静な行動に繋がります。
避難情報の入手経路(防災無線、メール配信設定等)にも支障がないか点検しましょう。

今回お話を伺った標茶町としても、台風などの来ない3月という時期にあのような水害が発生するのは想定外だったようです。そうした経験等を踏まえ、2018年10月に道東地区で初めてとなる釧路川標茶地区水害タイムライン(※)を作成し、水害対応の体制を強化しています。

※タイムラインとは、国や自治体などの防災関係機関が、災害が起きたときに発生する状況をあらかじめ想定したうえで、「いつ」「誰が」「何をするか」を時系列で整理した計画です。
あらかじめ計画を策定しておくことで、災害時に関係者が連携して対応することができます。

また、災害の検証のために町が実施したアンケート調査では、災害発生時、ペットのいる世帯が避難をためらったという課題が見つかりました。
標茶町ではそのような実態を踏まえ、2019年度の防災訓練には試験的にペット避難所を設置するなど、住民の避難をスムーズに進めるための対策を進めています。

広報紙「ほっかいどう」はホームページからもダウンロードできます。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tkk/k.htm

北海道総務部危機対策局危機対策課

当課は北海道庁で危機管理、災害対策、防災、消防、危険物規制等に関する仕事を所管しています。
災害等から道民の皆様の「命」を守ることが、何より重要な仕事です。

※掲載した情報やプロフィールは更新日時点のものです。

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