第9回 12月15日放送
待ったなし!高齢化社会を支える取り組み
2025年には、高齢者の人口がおよそ3500万人になろうという我が国。
札幌医科大学保健医療学部の古名丈人(ふるな たけと)教授は、高齢化社会に向けて地域の高齢者の筋力低下などの実態を明らかにする調査・研究を行っています。
心身の機能の低下の要因の一つに、雪国ならではの冬期間の「とじこもり」が指摘されています。古名教授は、降雪量の多い美唄市と協力して、市内の75歳以上のお年寄りに対し、運動機能や認知機能の様々な検査を行いました。
この調査などから、高齢者の心身の機能を低下させる原因が「老年症候群」と言われるものにあることが見えてきました。大きな要素としてサルコペニア(筋力減少)と軽度の認知機能障害が挙げられるといいます。認知機能障害とは、まだ認知症とは呼べない予備軍ともいえる状態で、ほうっておくと半分程度の人が認知症に移行する可能性も指摘されていますが、タブレット端末での検査等で、早期発見、早期対応ができる研究を進めています。美唄市でも、物忘れがあるというお年寄りを早めに発見することにこの研究を役立てたいと期待しています。
認知症の危険度は、運動習慣のある人が、ない人よりも低いという研究があります。古名教授は「年だから運動は無理」とあきらめないことが大切と話します。地域とともに高齢化社会に立ち向かう研究が進んでいます。