10月27日放送

 「ほっかいどう元気びと」のインタビューは、今回で135人目。
 130人余りの「夢の叶え方」や「人生観」、そして、「幸せの価値観」など沢山の気づきに触れることが出来るというのは、なんと貴重なことか。
 特に、それぞれの「幸せ」の考え方に触れているうちに、ある共通の法則が浮かび上がってくるのが面白い。
 はっきりしているのは、「幸せ」とは、モノやお金の多寡ではないということ。(勿論、モノやお金が沢山あって幸せという人もいるだろうが、”少ないから不幸せ”とは限らないということ)
 一言で言うと、大事なことは、幸せを作り出す「気持ち」の有り方。そして、それは意識ひとつ、思いの持ち方ひとつでトレーニングが出来るものなのではないかということだ。
 毎日のご飯を「美味しい、美味しい」と言いながら食べるということ。様々な出来事に「有難い、有難い」と言いながら過ごすということ。自分の住んでいる場所を「なんていい所なんだろう」と言いながら暮らすということ。
 例えば、そんな些細なことだが、そういう思いを持ちながら心地よい言葉を365日発し続けることで、幸せは自分の中に心地よく住み着いていく。
 もし、幸せの女神がいたら、そういう人のところに寄り添っていたいと思うだろう。全く逆の「ご飯がまずい、いる場所がつまらない、仕事が嫌、あの人が嫌」と365日言っている不機嫌な人には絶対近づきたくないと思うから。

ニール・ハートマンさん この世の中は「法則」に満ちている。
 生きることが素晴らしいことなのか否かの分かれ道はそこ。目に見えない「法則」に気づくこと。
 今回のゲスト、カメラマンで映像作家のニール・ハートマンさんと話していて、益々そのことを再認識させられた。
 ニールさんは、アメリカはカリフォルニア州のサンディエゴ出身だが、父親が仕事で住んでいたという縁もあり19歳の時に来札。FMラジオのDJなどの仕事を経て、少年の頃に北海道の雪山で体験し魅せられたスノーボードを撮影する仕事を自分のオリジナルにしていく。元々映像関係の職業に就きたかったということで、スノーボードと映像のふたつの好きなことをやっていけたら面白いだろうなと思ったのがきっかけだったそうだ。
 定山渓の自宅兼事務所で、ウインタースポーツが縁で出会った奥様と3人の娘さんに囲まれながら、夏にはアウトドア関連の映像製作にも取り組んでいるという。

ニール・ハートマンさん 20年以上北海道で暮らすニールさんの日本語は、とっても流暢。そして、その表現ひとつひとつがポジティブな「魔法」に溢れていることに気づく。
 北海道というところはニールさんにとってどんな場所ですか?と訊くと、こんな答えが返ってきた。
 「好きなものが全部ここに集まっている。環境、空気、水、食べ物、そして人」
 北海道が良すぎて、道外出張から帰ってくる度に千歳空港で深呼吸をするのだそう。その気分は、「地球上の絶妙な良い位置にいる」というもの。
 私は地球上の絶妙な良い位置にいる・・・こんな素敵な表現で自分の住む場所を言い続けていると、ほんとうにそういう場所に思えてくるに違いない。
 きっと、ニールさんにも、住むところの嫌なところや困ったところも見えていたりするのだろうが、すべての物事には表、裏、斜めといろんな面がある。いいところを捉えてクローズアップし続けることで、その理想的なものがちゃんと自分のリアルな現実になっていくという「法則」を自然に取り入れているのだろう。
 お話を進めていくと、そんな「いいところ探し」のエピソードがいくつも飛び出してくる。
 例えば、10年以上誰も住んでおらず放置されていた定山渓の家を見つけて、自分たちの手で改造。隣の家まで買って田舎暮らしを満喫している・・・や、定山渓の近所のおじさんがとてもいい人で、町内のすべてのことを教えてくれる・・・など、ひとつひとつが本当に楽しそうだ。

 「今まで、全く合わない人って、珍しいかもしれない」とつぶやくニールさんにその秘訣を訊いてみると、それはカメラマンとしての職業が培ったものでもあったらしい。
 「カメラマンは、その人を好きにならないと、いい表情を撮ることが出来ない。だから、初対面でも何か接点を探して、人のいいところやかっこいいところを見つけるようにしてきた」と。

 ニールさんが自分自身に「内蔵してきた」カメラは、人のいいところをよりアップで映し出す性能が抜群らしい。
 そんな「装置」を365日せっせと磨いていくことも、幸せを益々増やしていく「法則」のひとつと言えそうだ。

(インタビュー後記 村井裕子)

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