北海道放送番組審議会だより
北海道放送には、放送法で設置を義務づけられた番組審議会があります。年10回開かれる審議会では、より良い放送をお届けするために、北海道放送の放送基準やラジオ・テレビの番組などについて審議が行われています。委員は、北海道に住む識者8人によって構成されています。番組審議会だよりでは、審議の概要をそのつどお伝えします。
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第639回番組審議会

  1. 開催日時 2018年6月26日(火)15:28〜16:34
  2. 開催場所 北海道放送 役員会議室
  3. 出席の状況 委員総数 8名  出席委員の数 8名

出席委員の氏名
委員長
副委員長
委  員
委  員
委  員
委  員
委  員
委  員

栗田 敬子
横田 伸一
藤井 裕
橋 彩
斉藤 佳典
中込 律子
磯田 憲一
寺澤 正人(文書出席)
番組審議会 写真
北海道放送
会社側の出席 渡辺 卓 代表取締役社長
  佐本 守 常務取締役
  勝田 直樹 常務取締役
  神戸 眞 報道制作センター局長
  伊藤 弘二 コンプライアンス室長兼社長室長
  国貞 泰生 編成局長
  澤田 健也 ラジオ局長
  土門 哲也 報道制作センター局長
編成局 滝沢 淳一 テレビ編成部長
報道制作センター 眞鍋 康志 報道部長
ラジオ局 角田 拡樹 ラジオ編成業務部長
報道制作センター 原田 徹 制作部長
編成局 石崎 輝明 アナウンス部マネージャー
報道制作センター 田村 隆行 社会情報部長
報道制作センター 山ア 裕侍 報道部プロデューサー
報道制作センター 澤田 紗季 報道部ディレクター
コンプライアンス室 市川 弘之 番組審議会事務局長
4.議  題

・テレビ番組「HBC報道スペシャル『“不幸な子ども”を生きて〜旧優生保護法がもたらしたもの〜』」(30年5月27日放送)

5.議事の概要

☆月次報告
編成部(テレビ番組関連) -----
視聴率、7月の主な単発番組、7月ドラマ、赤レンガプレミアムフェスト

報道部(報道番組関連)-----
道内「河川監視カメラ映像」の受信スタート

編成業務部(ラジオ番組関連)-----
6月末〜7月の主なイベント、7月のファイターズ中継、今年度のラジオ聴取率調査について、北海道ラジオの会主催「第4回北のラジオドラマ大賞」について

☆議題審議

・委員の主な発言

■北海道では全国で最も多く強制手術が実施されたという事実、どのような背景があるのか気になった。「道」という官庁が広大な土地に1つだけあるためか、世論形成しやすい風土なのか、潜在的な北海道特有の問題があるのだろうか。
■文書の中にあった言葉の残酷さが衝撃だったが、アンケートの回答者の中に今65歳で15歳のときに手術された方がいて、自分と近い世代の話であり過去の話ではないこととして、理解していかなければならないのかと感じた。
■取材対象者へのインタビューに関して、同じ人でありながらフォローテロップが入っていたりいなかったりした。肉声を聞いて欲しいという意図はわかったが、とすれば入れないよう統一すべきだったのではないか。
■過去の事象について、現在の考え方や価値観のみで報道すれば気配りに欠けるが、同時に過去の状況のみに立脚するだけでは問題の解決にはならない。HBCが当時どういう報道をしていたか紹介したのは重要だったし、さまざまな人々の貴重な証言を掘り起こしたこの番組は、歴史資料として残して欲しい。
■優生論で強制的に人権侵害が行われていたのは許されないが、障がい者の現実の問題として、社会的弱者が安心して暮らせる社会にしていかねばならない。当時の医者やメディアの考えは取材されていたが、では、これからHBCはどうするのか考えが聞きたかった。
■今から見たら全くの悪法に過ぎないが、一刀両断に断罪すれば済むのか疑問を持っている。なぜこんな法律ができ、なぜ1996年まで続いたのか、当時の風潮とか、当時の一般的な世論とか、そこからこういう法律ができたことをあぶり出さなければ再発は防げないと、エイズ問題などでも学んだことだ。
■優生保護法ができた背景は非常に丁寧に説明されていたが、この法律は約50年続いたわけで、その中で人々の考え方も変化していったと思う。その経緯がはっきりしていなかったのでもう少し掘り下げてほしかった。そこで出生前診断を優生保護法に結び付ける意見だけ取り上げたことには、違和感を覚える。
■この番組が扱った事件は実は問題の端緒に過ぎない。旧優生保護法を認める発想、その闇は今の我々にもある。そこを前提にこれからの社会のありよう、人のありようを突き詰めていく番組を、これをきっかけに作ってもらいたい。




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