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映画『めぐりあう時間たち』を観てきました。
1900年初めの英国の作家ヴァージニア・ウルフをニコール・キッドマンが演じ、彼女が書いた小説『ダロウエイ婦人』をモチーフに、51年のロサンジェルスの主婦(ジュリアン・ムーア)と現代のニューヨークの女性編集者(メリル・ストリープ)が時を超えてひとつの物語へと紡がれ、それぞれの人生に立ち向かう・・・と、この設定だけで是非観たい!と期待していましたが、期待通り、いえそれ以上に感動的な映画でした。
人生って、深いなあ。生きるってせつないな。「自分が自分であるための居場所」を探していくことは、なんと困難で哀しいものなんだろう。だけど一生懸命に今を生きている姿ってなんて人の心を打つんだろう・・・。エンドロールでそんな思いがふつふつと湧き出てきて、涙ぼろぼろ。月並みながらしばらく席を立てませんでした。
家父長制度の時代の女性の生き方を問いただし続けて苦難の作家生活を送ったヴァージニア・ウルフが軸になっているものの、ひところよくあった「女性映画」のように女性の苦悩だけがクローズアップされているのではなく、女性男性を超えて「人間たち」のせつなさが描かれているのがこの映画ではとても哀しく新鮮でした。
誰もが思い描いた通りに生きていくのは難しい中、どこでどう突き進むか、折り合いをつけるか、はたまた諦めるか・・・日々突きつけられている人生、まさにそれは闘い。
だからこそ、一瞬一瞬に喜びを、幸せを感じることがどんなに大切なことか、と改めて感じさせてくれるひとときでした。
心の引き出しに、せつなさを沢山抱えた大人の皆さんにお薦めの映画です。
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